【宿坊神原】ヒメアジサイの聖地・戸隠へ──初めての宿坊体験【滞在編】

 

2026/07/05 宿坊 神原

この記事は二泊三日の戸隠旅行でお世話になった宿坊神原についての記録です。




目次

7/5(滞在1日目)


戸隠へ到着して最初に訪れたのはここ。

宿坊 神原 です。

今回の二泊三日の戸隠旅行のお宿です。チェックイン時間より前ですが、チャイムを押してご挨拶し、荷物を預かっていただきました。

(その後の昼食の詳細と観光編はこちら!)


宝光社から戻り宿にチェックイン。

館内を案内していただき、宿坊の歴史について教えていただきました。

もとは奥社の方に構えていた宿坊で、明治に現在の中社近くに移転したそうです。全国でも珍しい神社系の宿坊でもあります。神壇に祀られているのは九頭龍大神様です。ご主人は戸隠神社の神主を務めていらっしゃるそうです。


お部屋は「雪」「月」「花」の三つで、私たちは「花」と「月」にお邪魔しました。なんとびっくり、寛ぐ用のお部屋と寝るお部屋が別々なのです。贅沢⋯⋯!

寛ぐ用のお部屋は「花」で、建物の中でも角部屋です。眺めも風通しもとても良いお部屋でした。



おやつの自家製蕎麦羊羹です。甘くなくてさっぱりした味わいです。青紅葉が添えられていて、初夏にぴったりの甘味ですね。

ありがたいことに、もうお風呂の準備をしていただきました。ひとまず汗を流してきます。


夕食


夕食は18:30から。準備ができたら女将さんが声を掛けてくださいます。

食事部屋はご本尊と神棚のあるお部屋の隣でした。すでにヒーターでお部屋はぬくぬく、膝掛けも完備。足元は起毛素材のカーペットが敷いてあり、冷える心配は無用です。ありがたいです。



はじめに一品一品説明してくださいました。記憶の限り記載しておきます。ちゃんとお話は聞いていましたが全ては覚えきれず⋯⋯メモを取っておけば良かったです。

うりなの胡麻和え

ゼンマイ、キクラゲ、柿、赤蕪の梅酢和え

なめこの出汁醤油煮、蕎麦の実のせ

信州サーモンと海老のお造り

海鮮寄せ鍋 

具材ももちろん盛りだくさん。浅利、蟹、帆立、人参、水菜、鳥つみれ、豆腐、春雨⋯⋯。魚介の旨味をぎゅっと詰め込んだお出汁です。

上に加え、もう数品ほど後から運ばれてきました。まず初めがこちら。

鯉のうま煮

鯉は初めて食べました。ちょっと鰻や穴子に似ている感じがします。付け合わせの薬味の醤油漬け山椒と一緒に食べたら、ますます鰻っぽさが増しました。脂が乗っていてコクがあります。ご飯が進みますね。

アスパラガスの茶碗蒸し

花びら茸と根曲がり竹のお吸い物

花びら茸も初めてでした。旨みがあってこれも美味しいです。

女将さんの茹でたて手打ち蕎麦

半ぼっち盛りです。麺は太くはありませんが、すごく細いわけでもありません。写真を撮り忘れましたが天ぷらもあり、そちらと良く合いました。

またまた写真を撮り忘れましたが水菓子のフルーツで〆です。ごちそうさまでした。




お風呂のち就寝

お腹いっぱいすぎてすぐには動けませんでした。夕食前に入浴して身体は洗ってあり、あとは髪を洗うだけ。けれどもどうしても動けず⋯⋯とりあえず布団で横になりました。

お布団の中には起毛素材の毛布が入れてあり、シーツの上にも同じものが敷かれていました。中に入っていると全く寒くないです。ついつい居心地がよくてうとうとし⋯⋯多分一時間は寝ていた気がします笑。

しかしお風呂は22:00までなので、頑張って入って就寝。




7/6 (滞在2日目)


今日は朝から雨でした。早朝は冷えますね。4時過ぎに目が覚めて、布団の上でごろごろ。6時になってようやく起きました。昨夜あんなに食べたのに、不思議と胃もたれせず胃腸の調子が良いです。



朝食

カトラリーの下の紙が違う柄です。昨晩は紫陽花、今朝は朝顔。合わせて箸置きも違うものにコーディネートされています。

ご飯は玄米と白米を半々で炊いたものだそうです。

ご飯はお櫃です

お味噌汁が特に気に入りました。高野豆腐と野菜を煮た中身に、(恐らく)別茹でしたうりなを後乗せしてあります。別茹でなので、若々しい緑色とシャキシャキの歯応えがそのまま楽しめます。

サラダのブロッコリーも別で味付けしてありました。細かいところにこだわりを感じて嬉しくなります。

蕎麦粉パンはパウンドケーキみたいな感じでした。でも塩が効いているのでおかずパン的な味わいです。付け合わせのマーガリンがよく合います。

ヨーグルトにかかっているピンク色のジャムが、何なのかは分かりませんがすごく美味しいです。

ごちそうさまでした。


雨音を聞きながら館内を散策

食後に宿坊のご本尊へ挨拶を済ませ、館内を見て回ることにしました。





電話室のあるエントランス、雰囲気がありますね。レトロ感満載ながら、電話室はバリバリ現役です。

玄関の横を見たら、素敵なものがありました。

アケビと南天のリースです。手作りでしょうか。

レトロコーナーを奥の方に進むと突き当たりに出ます。

鉢花と行燈がいい感じに飾られていて、これもまた雰囲気があります。

左手に廊下が続いていて、ここからも客室に出られるようです。


これで館内をぐるーっと一周したことになります。下の階は浴場以外プライベートゾーンなので入れません。

そうそう、化粧室前にはヒメアジサイが活けられていました。




一通り探検したので、厨房にいる女将さんに声をかけてからお庭散策へ(ヒメアジサイ散策の続きはこちら)。


はっきりした種類はわかりませんがエゾアジサイかと。正面の斜面にたくさん咲いています。



奥の方にヒメアジサイもあります。




雨脚が強まってきたので玄関に避難。

昼になり行燈は消えていました


一休みして、荷物整理をしてから奥社参拝に出かけました。


(五社巡り編はこちら!)


宿へ帰還

観光を終え、宿に戻る頃には3時半になっていました。女将さんに声をかけてから部屋に戻ります。


部屋に入ると、湯呑みや浴衣は新しいものに換えられていました。細やかな気遣い一つ一つに恐縮するばかりです。


少しすると、女将さんがおやつを出してくださいました。

チーズケーキ


今日はチーズケーキだそうです。蕎麦の実でお顔が描いてあって可愛いです。お味ももちろん美味。


夕食

早めにお風呂をいただいて、本日のお食事です。

白身魚のお造り


夏野菜と豚肉の陶板焼き

ニジマス?の塩焼き

どれも塩気は控えめですが、唯一小鉢のいんげんの和え物だけは濃かったです。もちろん意図してだと思います。こういう細かいこだわりが好きです。

夕顔とさやいんげんの餡掛け 揚げ蕎麦のせ

これ、凄く好きな味でした。

冬瓜にしては歯応えがある⋯⋯?と不思議に思い尋ねてみたら、夕顔という瓜でした。戸隠ではこの時期によく食べる野菜なのだそうです。

「夕顔」というと枕草子に登場した記憶があります。花は美しいが大きな瓜の実が結るのがかわいくない、とかなんとか。美味しく食べられるならむしろいいじゃない、と私は思ってしまいました⋯⋯笑。

閑話休題。


丸茄子の揚げ浸し

しっかりアクを感じられる、食べ応えのある味でした。ヘタ以外、上の方まで丸ごと食べられます。つゆはあえての濃いめ。

卵とじのお吸い物

卵の火入れが絶妙です。ふわふわ。どうしたらこんなに綺麗に作れるのでしょうか。

何とか完食できそう⋯⋯と思ったところにもう一品来ました。

蕎麦がき

蕎麦がきです。

何も付けなくても甘みがあるので、まずはぜひそのまま。と勧められるままパクり。口いっぱいに蕎麦の豊かな風味が広がります。結局蕎麦つゆ無しで最後まで食べてしまいました。

水菓子

水菓子は西瓜でした。口の中がさっぱりしていいです。ごちそうさまでした。




7/7(滞在3日目・最終日)


名残惜しいですが最終日。チェックアウトは10:00までですが、バスの都合で09:20には出ます。


朝食



今日のご飯は雑穀米でした。大豆と小豆とアワと⋯⋯もう一種類くらい入っていた気がします。思い出せませんが美味しかったのは確かです。


相変わらずお味噌汁が美味しいです。これだけでおかわりが欲しいくらいです。

梅干しはきっと自家製だと思います。塩辛くなくて、甘くて食べやすいのです。

切り干し大根

豆腐の豆味噌のせ


どれも美味しくいただきました。

今日もヨーグルトに例のジャムがかかっていました。片方がすももなのは分かるのですが、このピンク色の美味しいのは何でしょうか。気になります。



荷造りと最後のご挨拶


朝食後、最後のお参りとお賽銭をしました。

戻りしな、片付け中の女将さんを見かけたので、ヨーグルトの上にかかっていたジャムが何なのか聞いてみました。片方は思った通り、すもものコンポートでした。もう片方の梅干しみたいなピンク色は、紅玉りんごのコンポートだそうです。

どのお料理も本当に美味しかったです、と改めて伝えると、とても喜んでくださったみたいでした。


その後は先にチェックアウトを済ませ、荷造りに取りかかりました。事前に準備はしてあったので、わりとのんびり過ごしました。


予定より少し早めに部屋を出て女将さんに挨拶し、記念撮影するなどして、宿坊を後にしました。


二泊三日、本当にお世話になりました。ありがとうございました。






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